はじめに

夫が、覚せい剤で逮捕されました。

それは大変でしたね。

覚醒剤ってそもそもなんですか? 私、何も知らなくて。

それでは、覚醒剤(覚せい剤)とは何かについて、解説します。
覚醒剤(覚せい剤)の定義
覚醒剤(覚せい剤)とは、覚せい剤取締法に次のように定められています。
第二条 この法律で「覚せい剤」とは、左に掲げる物をいう。
一 フエニルアミノプロパン、フエニルメチルアミノプロパン及び各その塩類
二 前号に掲げる物と同種の覚せい作用を有する物であつて政令で指定するもの
三 前二号に掲げる物のいずれかを含有する物
フェニルアミノプロパンは「アンフェタミン」、フェニルメチルアミノプロパンは「メタンフェタミン」と一般的に呼ばれます。法律で定められている言葉は紛らわしいので、ここでは一般的な用語を使います。
法律の規定を整理すると、次のようになります。
- アンフェタミンとその塩類
- メタンフェタミンとその塩類
- 上記1.と2.と同種の覚せい作用がある物
- 上記1.から3.のどれかが含まれている物
ただ、日本では乱用されているのはメタンフェタミンで、アンフェタミンはほとんどありません。また、3.の同種の物については政令で指定されているものは現在ありません。4.は混ぜ物・不純物であっても覚せい剤に含まれることを意味します。
塩類とは?
一般的な覚醒剤(覚せい剤)のイメージは、白い粉末で、注射で体に打つというものだと思います。しかし、メタンフェタミンは油状物質で、水には溶けにくいです。私たちがテレビなどで見る白い粉末のような覚醒剤(覚せい剤)は、メタンフェタミン塩酸塩です。これは水に溶けやすいので注射で打つことできます。乱用されている多くは、このメタンフェタミン塩酸塩です。
メタンフェタミン塩酸塩をメタンフェタミンの塩類と法律では定めています。
以上のことを踏まえて整理すると次のようになります。
覚醒剤(覚せい剤)とは
メタンフェタミンの塩類(不純物も含む)
合わせて読みたい記事