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登記事項証明書とは?

成年後見の登記事項証明書とは、成年後見について登記されている内容を証明する書面のことです。登記事項証明書のサンプルを載せておきましたので、ご覧ください。

登記事項証明書のサンプル
登記事項証明書のサンプル

登記事項証明書が必要なとき

登記事項証明書があれば、自分が成年後見人であることを証明することができます。この登記事項証明書は、さまざまな場面で提示・提出が求められます。例えば、次のときなどです。

  • 銀行などの金融機関で、本人名義の預貯金口座を後見人名義に変更して、後見人しか払い戻しなどができないようにするとき
  • 年金や健康保険などの通知を後見人の住所宛に送ってもらう手続をするとき

登記事項証明書を提出する先によって、3か月、または6か月以内に発行された登記事項証明書の提出を求められます。ですので、登記事項証明書は、何度も手に入れなければならないこともあります。

登記事項証明書の入手方法

登記事項証明書を入手できる人

成年後見人・保佐人・補助人・任意後見人がつくことは、本人の判断能力に問題があることを意味します。そのため、本人のプライバシーを守るために、誰でも登記事項証明書を入手できるわけではなく、入手できる人は制限されています。

具体的には、以下の人に制限されています。

  • 本人
  • 成年後見人、保佐人、補助人、任意後見人(任意後見受任者)
  • 成年後見監督人、保佐監督人、補助監督人、任意後見監督人
  • 本人の配偶者、本人の4親等内の親族
  • 未成年後見人、未成年後見監督人
  • 職務代行者、財産管理人
  • 本人の相続人、本人の相続人以外の承継人

登記事項証明書を入手できる場所

各地の法務局(本局)の窓口

登記事項証明書は、各地の法務局本局や地方法務局本局の窓口で手に入れることができます。支局や出張所では手に入れることはできませんのでご注意ください。

例えば、埼玉県ですと、さいたま市にあるさいたま地方法務局の窓口で登記事項証明書を手に入れることはできます。しかし、川越支局や川口出張所では手に入れることはできません。

各地の(地方)法務局の本局の場所については、法務局のホームページで確認してください。

東京法務局

法務局は、平日の昼間しか空いていません。そのため、仕事をしている成年後見人は、なかなか法務局本局の窓口に行くことができません。そのような成年後見人は、郵送で登記事項証明書を手に入れることができます。郵送で登記事項証明書を発行するのは、東京法務局のみです(2020年1月時点)。

登記事項証明申請書の作成

登記事項証明書を窓口または郵送のどちらで手に入れるにしても、登記事項証明申請書という書面を作成する必要があります。そこで、その申請書の書き方を解説します。

入手先

登記事項証明申請書の入手先は、法務局の窓口で手に入れる場合には、窓口にあります。見当たらなければ法務局の職員にお尋ねください。

郵送で手に入れる場合、東京法務局のWEBページからPDFファイルをダウンロードできます。

書き方

登記事項証明申請書の書き方について、私が成年後見人として登記事項証明書を申請する場合を例に上から説明します。

登記事項証明申請書サンプル

申請する法務局の名前と申請する年月日を記入します。郵送のときはこの申請書を記入した日で大丈夫です。

請求される方(請求権者)」の欄には、申請する方の住所、氏名(フリガナ)、連絡先電話番号を記入して、印鑑(認印でOKです)を押します。

請求される方の資格」の欄には、当てはまるものにチェックマークを入れます。例えば、成年後見人が申請する場合ですと「2□成年後見人」にチェックマークを入れます。

代理人(上記の方から頼まれた方)」の欄には、代理人が請求する場合には記入します。成年後見人が申請する場合は、何にも記入しません。

添付書類」の欄には、そこに記載されている内容に該当する場合にチェックマークを入れます。成年後見人が申請する場合は、何も記入しません。

後見登記等の種別及び請求の通数」の欄は、必要な登記事項証明書の種類にチェックマークを入れて、必要な枚数を記入します。成年後見人が申請するので、「□後見」にチェックマークを入れて、枚数を記入します。

登記記録を特定するための事項についてですが、「本人の氏名」の欄には、ご本人の氏名(フリガナ)を記入します。

登記番号」は、登記事項証明書にも記載されています。が、初めて登記事項証明書を手に入れる場合には、裁判所からの送られてくる「登記番号通知書」という書面に記載されていますので、そちらをご覧ください。

登記番号がわからない場合には、ご本人の生年月日、住所、本籍を記入してください。生年月日、住所、本籍は、裁判所から送られてきた審判書に記載されていますので、そちらをご確認ください。

手数料

手数料は、登記事項証明書1枚につき、収入印紙550円分です。

法務局内に収入印紙の売り場がありますので、法務局の窓口で手に入れる場合は、そこで購入してください。

なお、550円ぴったりの収入印紙はありませんので、いくつかの収入印紙を組み合わせることになります。組み合わせ方法は自由です。

注意

収入印紙は、郵便局の他に、コンビニや文房具店などでも買うことができます。ただし、50円や100円の収入印紙はコンビニでは取り扱われていないので、50円や100円の収入印紙が必要なときには、郵便局をご利用ください。

登記事項証明申請書の提出

本人確認書類

登記事項証明申請書を記入し、必要な分の収入印紙の用意ができたら、それらを提出します。窓口、郵送どちらも本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポートなどで住所・氏名・生年月日がわかるもの)が必要となります。

窓口の場合

窓口で登記事項証明書を手に入れる場合は、収入印紙を貼った登記事項証明申請書を窓口に提出し、本人確認書類を提示します。混んでいなければ、5分から10分で発行してもらえます。

郵送の場合

郵送で登記事項証明書を手に入れる場合は、収入印紙を貼った登記事項証明申請書、本人確認書類のコピー、切手(84円〜)を貼った返信用封筒を入れて、以下の住所に郵送します。なお、私は普通郵便84円でいつも送っています。

郵送先

〒102-8226
東京都千代田区九段南 1-1-15 九段第2合同庁舎
東京法務局後見登録課

郵送の場合は、1週間から10日で手元に届きます。なにか不備があった場合には、東京法務局から連絡がきます。

以上で、成年後見の登記事項証明書を入手する方法についての解説でした。登記事項証明書を入手する際には参考にしていただけると幸いです。