居場所のわからない親を探したい

両親が離婚して以降、片方の親の居場所がわからないというお子さんは少なくないと思います。居場所がわかれば会ってみたいと思いませんか?

私が父親を見つけた方法

実際、私の場合も、小学生のころに両親が離婚してから、30歳ぐらいになるまで父親がどこで何をしているのかまったく知りませんでした。そして、私に異母きょうだいがいることは聞いていたので、異母きょうだいには会ってみたいという気持ちがありました。異母きょうだいに会うためには、その前段階として父親の居場所を知る必要がありました。

そこで、30歳ぐらいのころ、父親の実家に行けば、何かわかるかもしれないと思い、なんのあてもなく父親の実家に行きました。しかし、父親の実家はすでに他人の手に渡っていました。近所の人が何か知っているかもしれないと思い、たまたま近くにいたおばあさんに尋ねてみたところ、父親が実家の近くに住んでいることが判明しました。このように私の場合は運良く父親の居場所を見つけ出すことができました。

より確実な方法

しかし、このような行き当たりばったりな方法ではなく、もっと確実で簡単な方法があったことをその当時の私は知りませんでした。その方法とは、戸籍の附票を取り寄せて、父親の現住所を知るという方法です。戸籍の附票とは、戸籍の原本と一緒に保管されている書類で、戸籍に記載されている人の住所が書かれています。

なお、弁護士などの法律家にとって戸籍の附票は常識ですが、私は、弁護士になるまで戸籍の附票というものがあることすら知りませんでした。

戸籍の附票の入手方法

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自分の戸籍謄本の入手

親の戸籍の本籍地と筆頭者がわかります

2
親の戸籍謄本の入手

親の戸籍の本籍地と筆頭者がわかります

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戸籍の附票の入手

親の住所が判明します

もう少し詳しく、戸籍の附票の入手方法を説明したいと思います。両親が離婚していて、子どもであるあなたが未婚であるケースを前提に説明します。

自分の戸籍謄本を入手する

戸籍の附票を入手するためには、居場所のわからない親の本籍地を明らかにする必要があります。そこで,まず、自分の戸籍謄本を入手してください。自分の戸籍謄本は、本籍地と筆頭者がわかれば、本籍地のある市区町村の窓口または郵送で入手することができます。

自分の戸籍の本籍地と筆頭者がわからない

ご自身の戸籍の本籍地と筆頭者がわからないという方は少なくありません。そのような方は、ご自身の住民票をお住まいの市区町村で発行してもらってください。発行を申請する際に、本籍地と筆頭者を記載させた住民票がほしいと伝えれば、住民票にあなたの戸籍の本籍地と筆頭者が記載されます。

戸籍謄本を郵送で入手する方法

戸籍謄本は、本籍地がお住まいの地域や近隣でない限り、郵送で取得するのが一般的です。その方法については、「戸籍謄本を郵送で手に入れる方法」をご覧ください。

その戸籍謄本の「身分事項」欄には、親が離婚したことが記載されていれば、そこには居場所のわからない親の本籍地と筆頭者が記載されています。

両親の離婚について記載がない場合、さかのぼって自分の戸籍の改製原戸籍や除籍謄本を入手してください。どこかの時点で両親の離婚についての記載が見つかるはずです。

親の戸籍謄本を入手する

居場所のわからない親の離婚時の本籍地の筆頭者が判明したら、次に、親の戸籍謄本を入手します。親(直系尊属)の戸籍謄本は、親の委任状がなくても入手することができます。

なお、居場所のわからない親が離婚後に本籍地を変えている場合や、再婚をしている場合などには、戸籍謄本ではなくて除籍謄本しか入手できません。しかし、その場合でも、その除籍謄本を見れば、「戸籍事項」欄や「身分事項」欄に、新しい本籍地と筆頭者がが記載されていますので心配いりません。

戸籍の附票の入手

居場所のわからない親の現在の本籍地が確定したら、その親の戸籍の附票を入手します。戸籍の附票も戸籍謄本と同じく、子どもであれば入手できます(もちろん郵送でもできます)。これで居場所のわからない親の住所がわかります。

戸籍の附票を郵送で入手する方法

戸籍の附票は、本籍地がお住まいの地域や近隣でない限り、郵送で取得するのが一般的です。その方法については、「戸籍の附票を郵送で手に入れる方法」をご覧ください。

この方法は多少の手間と費用(多くて数千円程度)がかかりますが、独力でできます。

注意点

最後に注意点として、戸籍の附票で居場所のわからない親の住所を見つけ出す方法は、その親が引っ越す際に転出・転入の手続を役所でしていることが必須の前提ということです。転出・転入の手続をせずに、行方をくらましている場合には、この方法は有効ではありません。このような場合には別の方法を考えなければなりません。