DV加害者心理療法研修会

平成27年1月24日(土)25日(日)の2日間,都内某所で開催されたDV加害者心理療法研修会(草柳和之先生主催)に参加してきました。

私はこのような研修会があることは知らなかったのですが,DV被害者支援に関わっている先輩弁護士に誘われて,その先輩弁護士と一緒に参加してきました。私は,DV被害者(妻)だけではなく,DV加害者の代理人を務めることがあります。この研修会に参加することで,依頼者であるDV加害者のことをより一層理解することができればと思いました。また,カウンセリングや治療を希望するDV加害者をカウンセラー等につなげるうえで,どのようなことが行われているのか,どのような効果があるのかなどを知る必要があると思いました。

参加者は,私を含めて7人でした。首都圏からの参加者が一番多かったですが,九州や北陸からの参加者もいました。男女比はほぼ同じでした。

1日目の研修は,13時30分から開始し,途中休憩や夕食をとる時間がありましたが,21時過ぎまで行われました。2日目の研修は,9時30分から16時30分まで行われ,その後小一時間程度の懇親会がありました。

研修の内容は,DV加害者更生プログラムの講義を聞くだけではなく,DV加害者役とカウンセラー役に分かれてのロールプレイもたくさんありました。弁護士の法律相談と,心理療法の相談では性質が異なるので戸惑いつつも,なんとかこなしました。

ロールプレイで印象的だったのは,DV加害者がDVの内容をカウンセラーに話すときに,大事な経過を端折ったり,怪我の程度を偽ったりすることが明らかになったことです。あくまでもロールプレイなので,参加者はDV加害者のフリをするだけです。なので,正直にすべてを話しても良さそうですが,ロールプレイではDVの内容を矮小化していました。本当のDV加害者であったら,さらに些細なことにしてしまうでしょう。

DV加害者の回復に,(1)あらゆる暴力行為を解消する行動変容と,(2)今まで加害行為に責任をとることの2つが必要であるということでした。この2つについて,実際の具体例が紹介されました。その内容については省略しますが,具体例を聞いて,正直そこまでしなければならないのかと驚きました。これは生半可な気持ちでは続かないなと思いました。

肉体的にハードな研修でしたが,参加してよかったと思いました。DV事件の代理人としてこの研修で学んだことやここで得たソーシャルネットワークを活かしていきたいです。

弁護士前園進也の近影

弁護士(アーネスト法律事務所所属)
離婚家庭・再婚家庭の子どもとして、夫婦や家族の問題について情報発信をしています。