DV保護命令申立ての取下げ2

私が夫側の代理人として関与したDV保護命令(配偶者暴力に関する保護命令)について,申立てをした妻が申立てを取り下げたとの通知が届きました。この通知は封筒で届いたのですが,中身を見て思わずガッツポーズが出ました。今回は,前回とは違って県外の裁判所であったことや,奥さんがケガをしていること自体に争いがなかったことから,「もしかしたら,こっちの言い分が認められないかもしれない。」と少し不安があったので。

DV保護命令の申立てに対しては,認容,却下,取下げの3つの結果がありえます。取下げとは,申し立てた人が自発的に行うものです。私たちの話を聴いた裁判官が,申し立てた本人と代理人である弁護士に取り下げるように説得しない限り,取下げられることはふつうありません。

今回も前回も,依頼者の話を聞く限り,夫婦喧嘩の範囲内で,DV保護命令を申し立てるような事件とは思えませんでした。私が書いた答弁書を読み,依頼者の生の声を聞いて,もしかしたら,裁判官も私と同じ感触を得たのかもしれません。

DV夫であることが疑いようもない場合は弁護を断るつもりですが,そうではなく,夫婦喧嘩の範囲内と思える事件については,これからも弁護士として関与していきたと思います。

弁護士前園進也の近影

弁護士(アーネスト法律事務所所属)
離婚家庭・再婚家庭の子どもとして、夫婦や家族の問題について情報発信をしています。