DV保護命令申立ての取下げ

本日,裁判所から配偶者暴力に関する保護命令(DV保護命令)の申立てが取下げられた旨の通知が届きました。

私は申し立てられた夫の代理人として,答弁書を裁判所に提出し,裁判官から事情を聴かれる審尋期日にも同席しました。審尋期日の様子から取下げられる可能性があるとの感触を得ていましたが,実際に取下げの通知が届いてホッと一安心です。

そもそも,DV保護命令の申立ての約8割は認められて,接近禁止命令などのDV保護命令が出されます。残りの2割が取下げ,または却下です。DV保護命令を申し立てられた方としては,厳しい現状です。ただでさえ,答弁書を書くのに1週間から10日間程度しか与えられず,裁判官に事情を聴いてもらえる審尋期日は1回しかないことを考えると,尚更です。

話によると,DV保護命令を申し立てられた方に弁護士が代理人としてつくケースは2割程度ということです。弁護士が代理人につくことで,本人が書くよりは説得的な答弁書を提出できます。また,DV保護命令は離婚調停・訴訟の前哨戦という側面があり,DV保護命令に弁護士がつく場合は,離婚調停・訴訟にも弁護士が代理人になることが多いです。そのため,裁判所としては,弁護士が依頼者をある程度コントロールすることで,深刻な事態を避けることができると考える場合もあります。

DV保護命令を申し立てられた人で,その申立てに納得できない場合には,今すぐ当事務所にご相談ください。ただし,実際に暴力を振るってケガもさせたような場合には,問答無用でDV保護命令が出されますので,ご注意ください。

弁護士前園進也の近影

弁護士(アーネスト法律事務所所属)
離婚家庭・再婚家庭の子どもとして、夫婦や家族の問題について情報発信をしています。