はじめに

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相談者
弁護士さんに成年後見人をお願いしたときは、報酬を支払う必要があるのはわかります。親族が成年後見人になったときも報酬を支払う必要がありますか? うちは、そんなにお金を残してあげられないと思うので。
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弁護士
親族が成年後見人になった場合、報酬をもらわずに無償のケースは少なくありません。
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相談者
うちには、妹がいるので、その子に成年後見人になってもらえば、お金を節約できそうですね。
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弁護士
ただ、いくつか問題はあります。
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相談者
どういうことですか?
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弁護士
どういう問題があるかを解説します。

親族後見人は報酬を請求していないだけ

一般的に、1年に1回、成年後見人は、家庭裁判所に対して成年後見の業務についての報告書を提出します。そのときに、報酬を求める申立書を一緒に提出します。報告書と申立書を家庭裁判所が確認して、報酬額を決めます。

つまり、成年後見人が報酬を求める申立書を家庭裁判所に提出しなければ、報酬額が決まりません。その結果、成年後見人には報酬が支払われません。親族が後見人だから報酬が不要というわけではありません。事実上、請求していないだけです。

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相談者
そうなると、親族が成年後見人であっても、家庭裁判所に請求すれば、報酬を支払う必要があるということですか?
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弁護士
はい、そういうことになります。

きょうだい児の問題

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相談者
下の子は兄思いの優しい子だし、家族ですから、兄の成年後見人になっても報酬を払えとは言わないと思います。
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弁護士
そうだといいですね。しかし、最近、障害をもつ人のきょうだいが、今まで秘めていた思いを声に出すようになってきています。家族だから障害のある兄を無償で面倒を見るのが当たり前という風には思わない方がいいかもしれません。
合わせて読みたい

成年後見人の報酬については「成年後見人に支払う費用」をご覧ください。