親権

親権争い

お子さんの親権者になりたいと強くお望みの方へ

離婚で傷ついたお子さんを癒し,幸せにすることができるのは,あなただけです。
親権を争う場合には,まずは私たちにご相談ください。

基礎知識

親権とは,子どもとの関係では,子どもの利益を守る親の義務を言います。具体的には,子どもの身の回りの世話をしたり,教育したりする身上監護権と,子どもの財産管理権のことです。

未成年者の子どものいる夫婦が離婚をする場合には,どちらかを親権者として指定しなければ,離婚はできません。

離婚する際に,夫婦の間で親権争いがあり,話し合いでは決まらない場合,家庭裁判所が両親のうち,より親権者として適している方を親権者として指定します。

裁判所が親権者を指定するときに,さまざまな事情を考慮しますが,一般的に次の点を重視します。

  1. 監護の継続性
  2. 乳幼児期の母性優先
  3. 子どもの意思
  4. 兄弟姉妹の不分離

弁護士費用

当事務所に親権者の変更を依頼する場合の費用は,次の表のとおりです。

着手金 報酬金
調停・審判 21.6万円〜54万円 21.6万円〜54万円
訴訟 32.4万円〜54万円 32.4万円〜54万円

なお,法テラスの民事法律扶助を利用する場合には,法テラス独自の基準によって決まりますので,この表とは異なります。

よくある質問

親権とは,具体的にどのような権利ですか?
現在では,親権は親の権利というよりも,子どもの利益を守る親の義務という捉え方が一般的です。かつてのような親の子どもに対する支配権という考え方は弱まっています。

親権の内容は,次の二つに大きく分けることができます。

  • 子どもの身の回りの世話をしたり,教育したりする身上監護権
  • 子どもの財産管理権
私と夫は結婚して12年になり,子どもは2人(長男10歳,長女5歳)います。私たちはこのたび協議離婚をすることになりました。しかし,話し合いではどちらが親権者になるか決まりそうにもありません。そこで,親権者はどのような方法で決まるのか教えてください。
未成年の子どもは,父母が結婚している間は父母の共同親権に服しています。しかし,父母が離婚をするときに,いずれかを親権者と決めなければなりません。話し合いで決まらない場合には,家庭裁判所に決めてもらうことになります。

家庭裁判所が父母のどちらを親権者と決める際には,次のようなさまざまな事情を総合考慮して決めます。

  • 監護能力
  • 精神的,経済的家庭環境
  • 愛情の深さ
  • 親族の援助の有無
  • 子どもの希望
  • 現在の監護状態
  • 子どもとの情緒的なつながりの強さなど
私と夫は現在離婚の話し合いをしています。子どもの親権についてお互いに譲らず,話し合いでは解決しそうもありません。家庭裁判所でどちらが親権者としてふさわしいか決めてもらうしかないと思っています。ただ,その際に気になるのは,私は今まで専業主婦で,離婚後は働いて子どもを育てていくつもりですが,夫と比べると私の収入はかなり少なくなると思います。親権者を決めるときに,収入が少ないと不利になりますか?
収入の多さは,親権者を決める際の1つの考慮要素です。しかし,男女の賃金格差を考えると,父親が母親よりも収入が多くなるのは当たり前ですので,裁判所はさほど重要視しないでしょう。収入の多さよりも,今まで子どもの面倒は誰が見ていたのか,子どもとの情緒的なつながりが父と母どちらの方が強いかなどの方が重視されるので,収入の少なさはあまり心配しなくても大丈夫です。
私と元妻との間に,5歳になる子どもがいます。私たちは3年前に離婚をしました。子どもがまだ小さかったことから,元妻を親権者と決めました。ところが,最近になって元妻は子どもを家においたまま夜遊びをし,ときには外泊することもあると知りました。このままでは我が子が心配でなりません。親権者を私に変更するにはどうすればよいですか?
離婚の際に決めた親権者をその後に変更するには,家庭裁判所に親権者変更の調停または審判の申立てをしなければなりません。そして,母から父に親権者を変更することが子どもの福祉にかなうと家庭裁判所が判断すれば,調停または審判を経て親権者が変更されます。

ただ,注意しなければならないのは,現在の監護状態を変更するので,積極的な理由や事情が必要となります。

私と夫は,現在離婚協議中です。お互いに離婚することに異論はないのですが,子どものことで話がまとまりません。夫は,子どもを私が育てるのはいいが,親権は渡さないと言っています。夫のこのような提案は認められるのでしょうか?
監護権は母に,親権は父にと監護権と親権を分離することも可能です。

ただし,監護権と親権を分離することは,さまざま不都合が生じうるので,子どもの福祉の観点から分離する必要がある例外的な場合に認められます。たとえば,母には浪費癖があるので,財産管理権を母に委ねるのが不安な場合などです。

妻が子どもを連れて家を出ていきました。しばらくして離婚したいと連絡がありました。そもそも私に無断で子どもを連れ行くことは許されるのですか?
子どもの年齢,子育ての状況,連れ出す態様,誰が連れ出したかなどの諸事情を考慮して,場合によっては子どもの連れ出しが違法であるとされることもあります。

違法な連れ出しである場合には,子の引渡しを求める際に有利に働きます。また,親権者・監護権者の指定において,連れ出した方に不利な事情として考慮されます。なお,不法行為として損害賠償を請求することも可能です。

例えば,子どもが乳幼児であり,育児はもっぱら母親がしているような場合には,妻が別居の際に子どもを連れて行くのはやむを得ないので,違法とされることはないでしょう。他方,嫌がる子どもを無理やり連れ出した,別居後の監護状況が劣悪であるなどの事情があると違法とされることもあるでしょう。

著者プロフィール

前園 進也
前園 進也弁護士
アーネスト法律事務所
離婚家庭・再婚家庭の子どもとして、夫婦や家族の問題について情報発信をしています。