主治医からの説明

主治医から説明を聞けるというので、午前中に、父と一緒に行くことに。

私は自転車で、父は病院の送迎バスで。私の方が先についてので、病院の外で父を待っていた。10分ほどして父が到着したので、総合受付で面会の手続き。面会をするためには太陽が37度未満でなければならない。昨日の面会の時は1度の検温でその条件をクリアできた。しかし、今回は37度4分となっていた。自転車で来たのと病院の外で私を待っていた関係で体温が上がったのだろう。受付の女性に体を覚ましたからもう一度検温をしてくれたと言われたので、売店で冷たい飲み物買ってしばらく涼んでいた。3度目の検温で何とか36度9分になったので、面会条件をクリアできた。

主治医は男性で、50代後半から60代と思われる。事前に母の病気に関する資料を用意していたり、図に書いてくれたりしてわかりやすく説明するように心がけていたと思われる。主治医の説明は、だいたい次のとおりである。

胸膜に溜まった水が心臓を右に押し込んでおり、それで心臓を圧迫していた。早急に対処しないとまずい状況なので、肺の中の水を抜くために入院してもらった。胸膜になぜ水がたまるかは現時点ではわからない。抜いた水を調べたらあるかもしれない。その検査結果は1週間ぐらいかかる。その原因がわからない場合は肺の中を見る必要があり、それはこの病院にはできない。電車で数駅先の大きな病院であればそれは可能。

昨日の肺水腫は、胸膜の水を抜くことで、血液中の成分が肺の中に入り込んだために起こったと思われる。この肺水腫は稀な症例で、エビデンスのある治療法は無い。利尿剤やステロイドという治療法はあるが、エビデンスはまだない。ステロイドを使っているけれども、副作用として免疫の低下が起こるので、合併症が起きるかもしれない。

1、2ヶ月は入院が必要。

まだこの時点では、はっきりしたことがまだわからず、入院が長引くなという認識ぐらいしか持っていなかった。

母との面会

母と話ができるというので、父と2人で面会をした。母の様子は、昨日のものとは変わっていた。

母は、怖くて仕方がないのですぐにでも退院したいと訴えていた。私が、お医者さんが退院してもいいよと言ったら退院しようねと答えたら、母は「私とお医者さんのどっちが大事なの」と子供ようなことを言い出した。母は、一旦家に帰ってから相談しようともいい、「一生のお願いだから」と懇願していた。私も父もどのような対応したらいいのかよくわからなかったので、愛想笑いを浮かべていたと思う。その態度が気に入らなかったのか、母は父に対してふざけないでと本気で怒っていた。

母は父に対して私が泣いてるのかわからないのかと尋ねたところ、父は泣いているようには見えないけれど、母を逆なでするような対応をしていた。私たちが病室に入った時には母はうっすら涙を浮かべていた。しかし話していくうちに、涙が乾いていたのか、その時には瞳は濡れていなかった。

母は、3人で一緒がいいとも言っていた。また、私たち二人に会えて嬉しいとも言っていた。

このような会話をしていたところ、主治医とナースが現れて何かすると言うので、私と父は病室を離れた。2人でティールームで、母のことや今後のことについて思いつくままに話していた。主に話しているのは私だったけれども。

しばらくして病室に戻ることになったけれども、私は戻っても退院したいという現実的でないお願いをする母に対応してるのが嫌だったので、帰ることを母に告げずに1人で自宅に戻った。この日記を書いている時点では、意識のある母との最後の会話と思われる。ちゃんと帰るねって伝えたり、もう少し相手をしてあげればよかった。